競走馬は何年レースに出られるのか
Published on Mar 7, 2025
競走馬がレースに出られる年数は、品種、レースの種類、健康状態、規則、個体の能力など様々な要因に左右されます。数年で引退する馬もいれば、10代に入るまで長く活躍する馬もいます。
サラブレッド競走(平地競走)
デビュー年齢:2~3歳
ピーク年齢:3~5歳
引退年齢:5~7歳(長ければそれ以上)
サラブレッドは若いうちにデビューし、多くは2歳から競走生活を開始します。ケンタッキーダービー、ベルモントステークス、ブリーダーズカップなどの有名レースは、主に3歳馬が出走します。
多くのサラブレッドは5~7歳で引退しますが、格下レースや海外レースではさらに長く現役を続けることもあります。引退の主な理由は、怪我、成績の低下、そして繁殖馬としての価値です。
スタンダードブレッド競走(ハーネスレース)
デビュー年齢:2~3歳
ピーク年齢:4~7歳
引退年齢:8~12歳
ハーネスレース(トロッター・ペイサー)に出走するスタンダードブレッドは、サラブレッドよりも長いキャリアを持つことが一般的です。8~10歳まで走る馬も多く、調子が良ければそれ以上も可能です。
クォーターホース競走
デビュー年齢:2~3歳
引退年齢:5~7歳
短距離スプリント(220~870ヤード)で知られるクォーターホースは、その爆発的なスピードゆえにキャリアが短く、通常5~7歳で引退します。
障害競走(ジャンプレース)
デビュー年齢:4~6歳
引退年齢:10~12歳(長ければそれ以上)
グランドナショナルなどのジャンプレースに出る障害馬は、平地競走の馬よりも遅くデビューし、10~12歳まで現役を続けることが多いです。中には、平地競走から障害へ転向してキャリアを延ばす馬もいます。
エンデュランス競走(長距離競走)
デビュー年齢:5~6歳
引退年齢:15~20歳
テヴィスカップのような50~100マイルのレースを含むエンデュランス競走では、スピードよりもスタミナが重視されるため、競走馬は10代後半~20代前半まで活躍することもあります。アラブ馬がこの競技で多く活躍します。
競走馬の寿命を左右する要因
競走馬がどれだけ長く現役を続けられるかは、以下の要素に大きく左右されます。
健康と怪我
腱の損傷、骨折、関節の問題などがキャリアを短くします。適切なトレーニング、獣医ケア、休養が寿命を延ばす鍵です。
成績
勝てなくなったり競争力が低下したりすると、引退が検討されます。ただし、健康であれば下位レースで走り続けることもあります。
規則とレース制限
地域によっては年齢制限が設けられており、ケンタッキーダービーのように3歳限定のレースもあります。
オーナーや調教師の判断
繁殖馬として早期に引退する馬もいれば、障害競走や乗馬など別の競技に転向する馬もいます。
ピークを過ぎてもレースに出られる?
はい、ただし制限があります。一部の高齢馬は、格下レースや非エリート競走で現役を続けることがあります。しかし、多くは引退し、繁殖や他のキャリアに転向します。
引退後の競走馬の進路
引退後の競走馬には様々な選択肢があります。
繁殖 – 成功した競走馬は種牡馬・繁殖牝馬として活躍。
障害・馬術競技 – 一部の馬は障害競技や馬場馬術に転向。
乗馬・セラピー馬 – 引退後、乗馬やセラピー用途に活躍する馬も多数。
保護・再譲渡プログラム – 引退馬に新しい家を見つける支援団体も存在します。